駐在員の英語スモールトーク

英語での仕事に関っていても、日本ではスモールトークまでできる必要はないかもしれません。しかし、海外に赴任している駐在員ともなると、少し風向きが変わってきます。

ふとした瞬間にフロントで集まった時のスモールトーク。こういう場面での振る舞いが、今後の業務に本当に大きな影響を与えます。

 

駐在員は、本当に色々な方々と関わりを持ちますし、積極的に関係を構築していくことが求められます。英語でのスモールトークは、ちょっとした会話の起点に重宝します。

大げさかもしれませんが、スモールトークは人脈や信頼感を築くためのカギといっても過言ではないでしょう。

 

その際のネタ選び、注意点、について今回はご紹介したいと思います。

 

スモールトークのネタ選び

~日本との違いに由来するものをネタに~

 

天気


スモールトークとして王道ですよね。

エレベーターの中や、順番待ちの列の中でといった、ちょっとしたスキマの時間に、本当に天気ネタはでてきます。日本と同等以上といっても過言ではないでしょう。

メルボルンは1日に4つの季節が存在する

と言われます。日本では味わえない、めまぐるしい天気の移り変わりは、スモールトークのネタとして最適です。

メアリーポピンズが家にやってきた!ハロウィンの時の写真です。

 

ここでひとつ注意なのですが、オージーは、話をポジティブにまとめるのを好む傾向があります。

もしかして、彼らは

「ここは過ごしにくい天気なんだ。日本はいいよな!」
I can’t stand this weather! I wish to be in Japan!

 

といったように自虐ネタを披露するかもしれません。

それに対し、

 

 「いえいえ日本だって湿気たっぷりの夏がありますし。過ごしづらいです」

Well, actually I don’t really want to be in Japan now – it’s very hot and humid in June.

 

だけ答えるのは、あまり関係が深くない人への返しとしとしては、若干敬遠した方がいい場合があります。なぜならその後、

 

え、そうなの?でも今のこの天気だぜ・・・寒いし湿っぽいし・・・なんてこった!日本が良いよ。

Oh really?? But the weather here now… it’s cold and wet and… oh my gosh… Japan is better.

いやいや・・・。

No… Melbourne is better…

 

などと、相手がポジティブに返し続けさせてしまう無限ループが始まってしまうことがあります。

ですので、

 

「なので、ここの気候が好きなんですよ~。日本の天気も好きですけどね。」

I actually like the weather here – Japanese weather is good to me, too, though.

 

などとまとめると、すっきりすることがあります。

 

ネガティブなネタがあっても、最終的にはポジティブにまとめるのが、彼ら好みの会話の展開なのです。

「最近5月6月のメルボルンはじめじめして寒くて・・・好きな人なんていないと思うけどな。」

The Melbournean weather in June and July – it’s wet and cold, and the weather is so unpredictable. I wonder who likes it.

「案外こういうのも好きですよ!確かに目まぐるしいけど、1日に季節を4つ味わえるのは、贅沢とも思えますよ!」

Well, actually I do like it here – it is unpredictable, but I guess you can call it ‘rich’ in a way, that I can taste 4 seasons a day.


といった返しだと、無限ループにはまらずにすみます。

 

季節


オーストラリアは、南半球に位置するが故に、日本と季節のタイミングが正反対なので、ネタとしてはわかりやすいです。

日本からみても、クリスマスが真夏なんて、ちょっと想像できませんものね。

気候に関しては特に、雪を見た事が無いという声を良く聞きました。

私が実際に雪に触れている写真を見せると、うらやましがられたり、
「あぁやっぱり日本だ!」としみじみとした顔を見せてもらったりしました。

 

「最近こんなに暑いけど、このまえ東京では8年ぶりの30cm越えの雪がつもったらしいよ。これ、そのときの写真なんだ」

It’s so hot here, but apparently Tokyo had snow and it piled up to 30cm. Look. (Showing the smart phone)

 

といった感じです。

 

季節折々のイベントの文化的な差


新年、バレンタイン、ハロウィン、クリスマス・・・

日本との違いを発見したら、もうそれは即、スモールトークのネタです!

「クリスマス、オーストラリアでは家族と過ごしているけど、日本では、こっちで言うバレンタインデーみたいな、ロマンチックな日なんだよ」

 

また、来豪1年以内であれば

「今月は、オーストラリアで何か大きなイベントはあるの?」

 

といったように、毎月のごとく尋ねてみるのも手でしょう。
日ごろからアンテナを張っておくと良いかと思います。

会社のクリスマスパーティーの後に余ったトナカイで遊ぶ私とNathan氏。

 

パーティーでのシチュエーション


こういった場もスモールトークの恰好のネタになります。

パーティーであれば、お酒や食べ物について、日本との違いを話題にするのもアリです。

 

多くの人は和食好き!!という話を引き出せると思うので、「和食ホームパーティー」へのお誘いを立てることもできます!

 

「お、刺身全然平気なんですね?」
Oh – you like it??(指をさしながら)

「刺身も寿司も食べるわ!和食大好きなの」

Yes I love them – I love Sushi, too. I love Japanese food!

「へー!そうなんですね。もし興味あれば、来週の土曜日午後に和食パーティーを開く予定があるんですよ。ご興味あります??」

Oh wow. Good to know. If you are interested, I am going to hold a Japanese food party on next Saturday in the afternoon. Would you be interested in coming over?

 

というやりとりは、私の赴任当時では常套手段でした。

相手の「和食大好き」が社交辞令であるかどうかは、この際関係ありません。

家に呼んでご飯をふるまうきっかけを作ることが大切なのです。

 

和食パーティーのやり方は、また別記事で紹介したいと思います。

 

 

自社製品・サービスの話題


こちらは社内限定の話題ですが、自社のサービスや製品について、今まで自分が携わって得意な分野や、未だ勉強が必要な分野について軽く触れるといったスモールトークもアリです。

たとえば、真剣な会議の直前に、雑談でフレンドリー雰囲気を作るといったことなら、

 

「この前、XXX(自分の担当外の自社製品)を使ってみたんだけど、あれ本当にいいよね。」

The other day I used the XXX – I never knew that it was THAT good.

 

このような使い方も考えられます。

ちなみに、これは社内限定。客先では自身の知識不足をわざわざ伝える必要はありません。^^;

 

為替変動等、日常的関心事の話題


こちらも社内限定話題ですが、このようなスモールトークもあります。

 

「(外貨を毎日チェックして、変動があったのを受けて)FOBのプライス(本社からの仕入れ価格のようなものです)来月から高くなっちゃいますね。」

Japanese Yen is now too strong –  next month – we will enjoy the new FOB pricing…

 

ちなみに、直訳では「FOBの価格を楽しむことになるでしょう」ですが、思いっきり皮肉です。英語では、このように頻繁に皮肉が用いられることもあるので、その背景はしっかりと理解しておきましょう。(皮肉に関する記事も、後程書いていきたいと思います。)

 

このように、直接の業務に大きく関わることは毎日交わされます。
特に、為替変動は駐在員として生きる上で最も注目すべきトピックですしね。

 

スモールトークで避けるべき話題

 

捕鯨問題トピックは避けましょう


日本人が考えているより、オージー遥かに高い関心をこの問題に持っており、
非常に繊細なトピックです。

 

スモールトークとして扱える題材ではありません。

(※ちなみに「カンガルーは可愛いのに食べちゃうの?」も、「いやいや、あんたらは鯨食ってるやんけ」と飛び火する可能性も大いにあるので避けた方がベター)

Mornington Peninsula, Seawinds National Parkにて見つけたカンガルー家族。ここでは3割の確率で遭遇できます。

 

 

同性愛をジョークとして扱うのは絶対やめましょう


オーストラリアは、LGBT(セクシャルマイノリティ)に対する社会的認知度が非常に高く、ゲイやレズビアンといったコンセプトが広く受け入れられつつある文化です。

 

彼らは「性差別をするなんて、もう時代遅れ(Out of date)!」と思っています。ですので、セクシャルマイノリティをバカにするなんてことは、現代人のすることではないと考えています。

 

例えば、ただ単に仲のいい男二人に対して、冗談風に「あ、おほもだち?」みたいにネタにするのもアウトです。

 

なぜなら、もし彼らがただ単に友達であることが周知の事実であったとした場合、「ネタにする」という行為の裏側には「ゲイであることが、おかしい・おもしろい・そうみられて欲しくないでしょ」という前提があって初めてネタとして成り立ちます。

 

すなわち、ネタにする行為=ゲイは理想的ではないという前提を生み出す行為なのです。

 

野蛮人としての烙印が押される可能性が大いにあります。

 

そして、もし彼らが本当にゲイカップルであるなら、それを茶化すなんて、侮辱以外の何物でもありません。

 

同じ流れで、話し方が女性っぽいとか、「あいつ、立ち振る舞いがオネェっぽいよな~」とかそういったイジりももちろんNGです。

 

まあ、、、そうは言っても、未だにLGBTに対して皮肉たっぷりにふるまう人も依然としていますが、彼らの居場所もだんだんとなくなってきている流れです。

 

 

番外編 メルボルンにおけるAFL(オーストラリアンフットボール)の話題


各チームへのファンの入れ込み具合が凄まじく、皆が阪神タイガースばりに熱狂しています。

しかも、そのファンは、世襲制。代々父から子へと、そのチームへの熱い想いは受け継がれます。

日本ではちょっと想像できないですねこれは。。

AFLの話題をするときは、まず、
「Which team are you after?」

といったように、相手どこのチームのファンかを聞いたほうがいいでしょう。

最初は「来たばっかりなんでよくわかりません」が無難かもしれません。

 

しかしながら、ハマれば盛り上がること間違いなしという諸刃の剣なのです。

スポーツは本当に熱くなる人は熱くなりますよね!!写真は、フットサルを応援する友人の図。

 

まとめ

・自虐ネタも、最終的にはポジティブにまとめるのがオージー流

・気候・文化・食べ物など、日本との違いからアプローチ

・政治的・思想的に繊細な話題は避ける

(特に、捕鯨問題は日本人が思っているより深刻なトピック)

・総じて、慣れないうちに他人の趣味趣向をイジるのはリスキー

 

 

いかがでしたでしょうか。

駐在員は、遠く海外から来ているということがスモールトークの強力な武器になるようですね。
センシティブな話題には気を配ることを忘れず、気さくに行きましょう!

ではまた!


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