オーストラリアでの和食パーティーのすすめ

せっかく海外に駐在するのですから、現地ローカルピープルと仲良くならない手はありません。

なんちゃって握りずし。寿司なんて、オーストラリアに行くまで握ったことありませんでした。

 

実際、日本人同士で固まってしまい、数年間駐在しても英語や現地の言葉を話すことができず、外国人の友人もできない駐在員の方もいらっしゃるそうです。

 

あるいは、仕事場と家の往復だけの毎日に、精神的に参ってしまうなんてことも・・・避けたいです。

 

必ずしも和食パーティである必要はありません、現地での楽しみや目標を見つけることはストレス解消のみならず、自分の世界を広げ、ひいては価値を高めることにつながります。

 

いつもながら大層な事を言ってしまいましたが、今回は和食ホームパーティがテーマです!

 

和食パーティを開催する理由

 

誘いやすい


オージーにとっての和食

・興味を持っている方がたくさんいる

・ムチャクチャ好きな人がいる

・嫌いな人はほとんどいない

・ヘルシーでおいしいイメージ

・高級イメージ

 

豪州での「オレ和食が作れるんだ」は、日本で言うなら「フランス料理作れるんだ」といった感覚です。

 

(※補足:例えば、Sushi Roll「巻き寿司」はファーストフード扱いで、コンビニにも置いてあるぐらいなので、全部の和食が高級というわけではありません。ですが、「手作り和食」というとイメージは一転します)

 

・・・というわけで、非常に食いつきがいいのです。

しかも我々は日本人なので、「和食で開催」といっても特別な含みはなく、自然な誘い方ができます。

 

 

ちなみに、「誘うのはいいけど、その前に、そもそもどうやって知り合うの?」と思われるかもしれません。

これについては、また別記事でご紹介しようと思います。

向こうのオトナ達は、日本よりアクティブな印象があって、しょっちゅうパーティやスポーツで集まっている印象があります。

 

仲良くなりやすい


オージーはフレンドリー、でも友達になるのは意外と難しい

これはいったいどういうことなのか・・・?!順を追って説明します。

 

突然ですが、皆さま人間関係における「桃型」と「ココナッツ型」文化モデルをご存知でしょうか。
(フォンス・トロンペナールス、チャールズ・ハムデン-ターナーらが、クルト・レヴィンのモデルを拡張したもの。いずれも社会学者)

 

・「桃型」文化では

会ったばかりの相手に親しく接することが多い。笑顔を絶やさず、すぐにファーストネームで呼び始める。
しかし、やり取りを続けていると、突然固い種にぶつかる時がある。
フレンドリーであることは、必ずしも友情とイコールではない。

 

・「ココナッツ型」文化では

会ったばかりの相手には普段より閉鎖的になる。笑顔を見せたり、個人的な質問も回答もほとんどしない。
しかし、時間をかけ硬い殻を破ると、次第に友好的になり、関係も長く続く

 

オージーは、基本的に桃型のコミュニケーションをとる傾向があります。(ちょっと知り合って、フレンドリーな雰囲気を醸しても、友達にはなれない

 

ですので、本格的に友達になるには、一歩踏み込む必要があるのです。

 

ここでもう一歩踏み込むために、一緒に目標に向かっていく(協同作業)料理パーティは最適です。

魚の塩焼きを作った時。オージーのみなさん、体験は大好きです。

 

ということで、いいなと思った人は、どんどん誘ってさらに仲良くなりましょう。

誘うという「アクション」、つまり「あなたと友達になりたい」という意思表示も重要です!

 

自分の世界を広げられる。運命的な出会いもあるかも?


オーストラリアは多民族国家なので、本当に色々な人と出会えます

 

例えばメキシコ人がいたら「今度メキシカンパーティーやろう!」なんてこともあり、気づいたらメキシコ料理のスキルを習得していた・・・なんてことも普通にあります。

 

私自身、様々なバックグラウンドを持つ人々と関わることができ、貴重な経験を得ました

 

また、(これは和食パーティではなく、誕生会でなのですが)一生モノの友人と出会うことができました。

彼とは、本当に一生の付き合いになると思います。

 

 

ちなみに、開催頻度は月1回ぐらいで様子を見てはいかがでしょう。

もちろん、もっと開催しても良いと思います!

(ちなみに、私自身は週1~2回でしたが、ちょっと特異な例かもしれません・・・)

 

 

駐在員が開催することによるレバレッジ

 

駐在員が催すパーティは、学生の方々、またはワーホリ等で滞在している方々が開催するものとは一線を画すことができるという意味で、アドバンテージがあります。

 

駐在員は、環境的にも、質的にもきちんとした「もてなし」ができるパーティを開催ができます。
また、参加される方も、基本的に「余裕ある」社会人となります。

 

例えば、ワーホリだとシェアハウスに住むケースがどうしても多くなりがちですが、安いところとなると中心部からかなり外れてしまいますし、また都心部のシェアハウスではゲスト禁止のが多くなってしまい、人を呼べる条件がなかなか整いません。

参加される方の幅も、シフト制で先のプランが分からなかったり、車を持っていないのでアクセスが悪かったりと、意外と色んな障害があります。

 

その点駐在員は、オーストラリアのオトナ社会での付き合いができ、知り合える人の幅も圧倒的に広いです。

この際そのポジションを最大限有効活用し、色々な世界を見てみるのはいかがでしょう!

マフィアの人とも知り合えます・・・といのは冗談で、これは仮装パーティー。

 

パーティのやり方

 

最初に日付と場所を決めてしまう!


・集まってから決める・・・ではなく、もう「○日にこういうのやるんだけど、来ませんか??」という風に決めてしまいましょう!

 

人が来ないかもしれないリスクはあるかもしれませんが、特には問題ありません。
もしものときは、事情を話して(「1人しか来なくて二人きりのパーティになっちゃうけどイイ?」等々)、一応は事前確認してきましょう。


(50歳の男性が一人しか来なかった事がありました。一対一で何を話そうかなぁ・・・?と思いましたが、結果的に色々な話ができて楽しかったです!

ギリシャ出身の方だったらしく、後日、家にお招きいただきギリシャ料理をごちそうしてもらい感激しました)

 

というわけで、手順としてはとてもシンプル。

 

・日程を決める!

・人と会って「いい感じの人」と思ったら誘う!

・人数に関しては、2日前くらいになって、材料を買う時になって初めて確認すればOK!

 

これで開催ができちゃいます。

 

料理ができない?!


いやいや、私は料理できないし・・・という方でも大丈夫!そんな時は、奥の手の「Pot luck party」(持ち寄りパーティー)にしてしまいましょう!

 

そしてあなたの一品はとてもシンプルなもの・・・でいいんです。

 

そう。例えばサーモン刺身を用意するだけでも大丈夫!それでも包丁を使うから微妙・・・という人は、フルーツ盛り合わせでも何でもOKです。

 

Instagramable(インスタ映え)なものを用意しておけば、ほぼ間違いありません。笑

ちなみにいつぞやの友人の誕生日パーティーにパティシエの友人に「彼にサプライズで、インスタ映えするケーキ作って」と頼んだら、こんなのが出てきた。こやつ、限度というものを知らぬ。。。
あまりにも精巧すぎる。芸術品か!
食べるのが惜しかった・・・。すみません、和食パーティーとあまり関係なかったですね。

 

その他TIPS


・費用は多くの場合、基本的にホストが負担します(割り勘の時も、たまにあります)。

・ゲストはワイン(和食パーティーなら日本酒)等、ドリンクを持ってきて、ホストにプレゼント。
これが礼儀です!呼ばれたら必ず持って行きましょう。

料理はメンツをつぶすことになるので、持って行かないこと。しかし、デザートならアリです。

ちなみに日本人が作るケーキは、かなり受けが良いです。甘いソースは別に作って、かけたい人にかけてもらいましょう。

 

好評メニュー

 

1度に大量に作れて、高確率でウケた鉄板メニューをご紹介します!(少ししか作れないものは手間がかかるので、ここでは省いています)

メインメニュー
高級路線 サーモン刺身 Prahran Market(リンク)がおすすめです! すき焼き Kazu Wagyu(リンク)がおすすめ!駐在員御用達です。
高級路線 鮭の西京焼き (めっちゃウケます! 自分で簡単に作れます) 鮭の西京焼き(めっちゃウケます! 自分で簡単に作れます) 牛たたき
普通路線 ハンバーグ 鶏とネギの照り焼き つくね 餃子
鯛の塩焼き
チープ路線 ビーフカレー (日本のカレールウを使ったカレー。絶対ビーフ)
サイドメニュー
ほうれん草の胡麻和え (最高にウケたものの1つ) 冷ややっこ アボカド刺身
茶碗蒸し (手間はかかりますが、かなり好評)

 

※ベジタリアン、小麦粉アレルギー等、食べ物を選ぶ方が多い(日本比)ので、前もって聞いておきましょう!

 「Is there any food that you would like to avoid eating?(何か食べられないモノはありますか?)」

(※You can’t eatという聞き方だと、好き嫌いについてのニュアンスが出てしまいます。ですので、相手に「私って好き嫌いあると思われてる?!」という疑惑を与える可能性があるので注意です)

鉄板のバーモントカレー中辛。

 

いかがでしたでしょうか。

こういったパーティで得られたものは、なんといっても「人・経験」でした。

あまりパーティーばっかりやっているとParty Animalなんて呼ばれてしまうので、ほどほどに?!

 

ではまた!


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