みなさん、Up in the Air(邦題:マイレージ、マイライフ)という映画をご存知ですか。
物語の内容はさておき、主人公が一年のほとんど(300日以上)を出張のため飛行機で飛び回る事に費やす。という、ちょっと変わった映画です。
その映画では、主人公が非常に計画的でスマート・なおかつ洗練された出張をこなす姿を描写しており、感銘を受けました。
わたしも、その主人公ほどではありませんが年間15回以上(往復30回)ほどのフライトがあり、オススメできるTipsを発見しましたのでご紹介いたします!
退屈な搭乗時間は、ともすると、現地でのパフォーマンスを低下させかねません。
まずは、前フリ的に飛行機搭乗迄の、おおよその流れについてご紹介します。
飛行機搭乗前~搭乗直後
メルボルン市内から空港へ
わたしは大抵の場合、タクシー・もしくや車で空港に向かっていましたが、その際掛かるコストは、いずれも結構なものであった印象が残っています。
まず、タクシーの場合、メルボルン市内から空港まで約20Kmほどなのですが、だいたい$60~$70(約5,000円~6,000円)程度かかっていたと思います。
また、車で向かった場合、何より空港内の駐車場料金がムチャクチャ高かったです。
1週間で$200(約17,000円)ほどですね。
事情が色々あるのでしょうが、これはなんというか……暴利なんでは。
(とはいったものの、経費は会社持ちで、私の懐が痛むことはありませんでしたケド)
ちなみに、所要時間は交通状況にもよりますが、35分~50分程度でした。
ラウンジ~搭乗直後まで
私の場合、ラウンジでの待ち時間をセルフイメージアップ の場として捉え、
また、じっくり物事を考える場にしていました。
時間的にも、空間的にも、ある意味隔絶され、宙に浮いたタイミングだからこそニュートラルな立ち位置で冷静な思考ができる場だったかもしれません。
行き(メルボルン空港ラウンジにて):手書きのノート、もしくはPCに、日々持っていた考えを改めてまとめる等。
帰り(現地空港ラウンジにて):緊張感も和らぎ、ワイン&チーズ で一服。もしくは、気になっていた本を読み進める等。
そして搭乗直後の大体1時間ほどは、現地でのスケジュールの再確認、また出張帰りであれば、レポートの骨子をまとめていました。
さて、これからがこの記事の本番です。(前フリ……スミマセン汗)
飛行機人生を変えたアイテム
現地到着後の、自分のエネルギーが全く違う!
さて、1時間ほど仕事をしたのち、
機内持ち込みしたマイiPadをおもむろに取り出し、Itunesでダウンロードしておいた映画を見ます!
その際、使うのが……これ。これが紹介したくてこの記事を書きました。
↓ Bose Quiet Comfort 3.0
これが最強のアイテム。飛行機の友。
こちらを装着すると、飛行機内の「ゴォーーー!」という騒音が「サー……」という音に変わります。現実と隔絶された異世界に来たような感覚さえします。
フライト中にヘッドフォンを外すと、「ゴォーーー!」という音が聞こえるので、いかに飛行機内の騒音がヒドかったかがわかります。
そして、何より驚いたのは、現地に降り立った際、
このヘッドフォンを知る前は
「あぁ~飛行機疲れた。やれやれ」
といった感じなのですが、
Quiet Comfortを装着していた際は、
「よっしゃ着いた。やるか!!」
というように、自分の内的なエネルギーの充実度合いが全く違っていたことです。
大きな音に長時間さらされることは、間違いなく疲労に繋がっているんだなと実感しました。
Quiet Comfortに難点があるとするならば、若干値が張ることですね……
1個4万円ほどするブツです。ですが、投資価値は抜群にありました。
私の場合は、年間15回以上の出張、30回のフライトでしたので
3年で100回以上 のフライトになります。
となれば、1フライトあたり400円で上質な時間が手に入るので、価値に見合う買い物だったと思います。
また、このロジックからいくと、なにもBoseのノイズキャンセリングヘッドフォンでなくとも、耳栓もよいと思います。
ちなみに、耳栓にイヤーマフ(耳当て)を併用するとさらに遮音できますが、イヤーマフは重たいので、長時間の使用は頭や首が痛くなるかもしれませんね。
その理由をさらに考察
・そもそも機内サービスの映画ではダメなのか?
ヘッドフォンを飛行機のサービス端末につなぐと、残念ながら、機内放送が安静な時間を邪魔します。
最初のSafetyは仕方がありませんが、
「いまから機内販売はじめます」や、「乱気流なのでシートベルトをお締め下さい」等の
情報は、私にとっては必要ありませんでした。シートベルトは常時締めておりますし……
・なぜノイズキャンセリングフォン?普通のイヤフォンをiPadにつけたらどうか?
飛行機内の騒音はかなりのものです。普通のイヤフォンの使用するなら、それに負けないよう大音量で音を出すことになります。
耳は大音量にさらされ、疲労は加速するはずです。
大音量環境でも、時間の経過とともに慣れてきたり、さらには寝てしまえば関係ないかもしれませんが、耳に与えるダメージが変化するわけではないようです。
ロックコンサート、終了後は耳がキーンとしていますし、寝ている間も物音で目が覚めたりと、耳は機能していますしね。
ノイズキャンセリングフォンなら、機内騒音下でも、小さい音でしっかり視聴することができます。
・ちなみに、過度の音刺激は難聴のリスクを高めます。
飛行機内の騒音は約80デシベルのようです。そこで、iPadから80デシベル水準の音で映画を視聴したとします。
ごく単純に話をすすめるとならば、80デシベルの音源が2つとなると、
合成された音圧は160……ではなく83デシベルになるようです。
CDC(アメリカ疾病予防センター)の資料によると、83デシベルの音圧水準なら、12時間程度さらされると難聴をきたすようですね。
(ちなみにiphoneのMAX音量は、イヤフォンの仕様にもよりますが、110デシベル~程度になるようです)
参考資料
CDC(アメリカ疾病予防センター)
・Loud Noise Can Cause Hearing Loss
(https://www.cdc.gov/nceh/hearing_loss/what_noises_cause_hearing_loss.html)
・Noise NavigatorTM Sound Level Database
(https://www.cdc.gov/nceh/hearing_loss/docs/3m-noise-navigator.xlsx)
※エクセルファイルです。スペースシャトルの打ち上げ・地下鉄・芝刈り機・飛行機客室やコックピット等々、多種多様な状況下の音圧が掲載されています。
・Occupational Noise Exposure
(https://www.cdc.gov/niosh/docs/98-126/pdfs/98-126.pdf)
※PDFファイルです。P.2に音圧と被曝時間の表が示されています。
あとがき
私はヘッドフォンタイプを所有していますが、イヤフォンタイプの遮音性も、なかなか劣らないものでした。
友人がイヤフォンタイプを持っていたため、試しにヘッドフォンタイプと重ねて装着したところ、なんと、さらに周囲の音が消えました。
ヘッドフォン内部の振動版とイヤフォン自体がギリギリ接触しそうだったので、オススメできませんが……
と、よもやま話を展開してしまいましたが、出張時のパフォーマンス維持へのあれこれ、気を配って損はないと思います!
↓これが正規品のリンクです。
今日はゆるい感じで以上です!